整形外科
整形外科とは運動器官(骨・関節・筋肉・靭帯・腱)の病気・けが や、手足などの先天性疾患(生まれつきの奇形など)を扱います。また、運動機能を元の状態に回復させることも目的とします。この際
リハビリテーション医療との協力もあります。又、運動機能の障害だけでなく、痛みを主とする疾患(
神経痛・
リウマチなど)の治療を行なうのも
整形外科の主要な仕事です。
整形外科の治療は手術をしない保存的な治療(骨折、捻挫、打撲、切り傷、腰痛、肩こり、神経痛、関節痛)が多く行なわれますが、手術による場合もあります。
内科
内科は、循環器・消化器・呼吸器・泌尿器・血液・内分泌・神経など広範な内臓各器官の疾病を、外科的手術によらず治療する医学の一分科です。実際には、発熱・悪寒など体調がすぐれない場合に受診し、特に、息がしにくい・咳が出るなどは呼吸器科、動悸がするときは循環器科、胃腸の調子がすぐれないときは消化器科などと考えられますが、素人の患者さんにはわかりませんので、総合病院などでは担当者に症状を伝え、どの科が適当かを判断してもらいます。
脳神経外科
脳神経外科では、脳の中の神経のほか、脳の中の中枢神経と脳から脊髄を通って各器官に入っている末梢神経を対象としています。
神経内科が主に脳内の疾患を診断して薬物で治療するのに対して、
脳神経外科は中枢神経および末梢神経を手術などで治療します。
たとえば、
脳腫瘍、
脊髄腫瘍、
脳卒中、
頭部外傷、
脊椎脊髄外傷、
頭痛、
神経痛、癲癇(
てんかん)、
脳神経の感染症などです。
泌尿器科
泌尿器科は、尿を作り排泄する臓器経路(
腎臓、
腎盂、
尿管、
膀胱、
尿道)と男性器の疾患をあつかいます。
泌尿器科の疾患として、女性に多い
膀胱炎、
血尿、
尿路結石、
尿路感染症、高齢男性の
排尿障害、あるいは高齢女性の
尿失禁、そして
前立腺がん、
膀胱がん、
腎がん、精巣腫瘍などの悪性腫瘍があります。また、
慢性腎不全、
急性陰嚢症、
男性不妊(造精障害・インポテンス・
ED)、
前立腺炎、
尿道炎、
包茎の診断と治療も行っています。
近年の欧米化された食生活と長寿社会により、高齢男性の
前立腺がんは増加傾向にあります。ちなみに、泌尿器科は性病科とは異なる科目です。