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当院は北勢地域を診療圏とし、21世紀における地域医療の基幹病院を目指し、高度・特殊医療の充実を図るとともに、重篤救急患者の救命医療を担当し、多様化、高度化の著しい県民の医療ニーズに的確に対応しています。

最新のデジタル・レントゲンシステム（DR）は撮影時の患者様の負担が軽く、迅速なレントゲン診断が可能です。その他超音波診断（エコー）装置、骨塩定量装置、提携医療機関とのMRI診断により、最新の総合的な整形外科診断が可能です。また画像診断では捉えきれない、非特異的な痛みに対する物理療法、機能回復を目的とした理学療法士による運動器リハビリテーションを行ない、薬に頼らない身体に優しい治療を追求しております。

地域に根付いたアットホームな医療を目指しながら、患者様の病態に迅速に対応し、心のこもった、温かく良質な医療を行うことが最も大切と考え、救急指定を含め、一般病院として地域医療を行ってまいりました。激変する医療行政、医療技術の進歩や患者様の病態の変化などのすべてに対応できるよう、急性期型の一般病棟と、長期療養型の療養病棟で、継続していく所存です。

当院では、脳動脈瘤、脳動静脈奇形（AVM）、脳腫瘍（特に聴神経腫瘍）、脊椎疾患（脊柱管狭窄症・腰椎変性すべり症・椎間板ヘルニアなど）において、他病院で治療困難と診断された症例についても、多くの実績があります。「手術に時間が多少長くかかっても、ていねいに手術をして、後遺症をださないこと」を心がけています。

高齢化が進む現在において、腰痛・しびれ・歩行障害などの脊椎や関節の障害は、日常生活の大きな妨げとなっています。関東労災病院で「脊椎疾患」「変形性関節症」を中心に携わり、特に腰痛については脊椎外科部長、脊椎・脊髄・腰痛センター長として豊富な臨床経験を持っています。地域のホームドクターとしてばかりでなく、脊椎外科専門クリニックとして、積極的な保存的治療（内服、運動療法、神経ブロック）を行っています。

地域の中核的な公的医療機関として5疾病（がん、精神疾患、脳卒中、急性 筋梗塞、糖尿病）6事業（救急、災害、僻地、周産期、 児、感染症医療）に対応して、地域で必要とされる医療を継続的に提供するよう整備を進めました。「低侵襲手術支援ロボット DaVinci Xi」を導入し泌尿器系や消化器系で稼働開始、秋田県内初となる「高精度放射線治療装置Radixact X9」も本格稼働しています。また「人工関節置換術支援システム Mako」は従来よりも切開創が小さく正確な手術をより短時間で実施可能となっています。血管撮影・治療室を2室整備し不整脈治療や心筋梗塞などの血管内治療に対応。さらに緩和病床を15床備えた緩和病棟を新設。救急医療・小児・周産期医療などへの対応も継続しています。

私達は専門性の高い「手」「足」「膝」「脊椎」の外科診療、手術、リハビリテーションを提供しています。入院設備を急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟に区分し、365日体制で集中的なリハビリが行える環境も整えて、得意分野に分かれた専門医たちが「整形外科に特化したプロフェッショナル集団」として、正しい診断と治療技術の向上に努め、患者さんがより良い状態で在宅復帰・職場復帰・スポーツ復帰を果たせるよう最善を尽くします。

当院は脳神経外科の診療を専門とし、地域に親しまれる「かかりつけ医」を目指しています。主に、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳卒中や、外傷性脳損傷、脳腫瘍といった脳疾患、ヘルニアなどの脊髄疾患、めまいや物忘れの診察・治療を行います。当院ではMRIを導入し、患者さん一人ひとりに応じた診断・治療を心がけています。もちろん、病気後のリハビリテーション、内科・外科、整形外科など幅広い診療に対応しています。

内科・整形外科・人工関節センター・リウマチ膠原病・外科・初期段階の脳疾患の診断・術後の治療・泌尿器科・婦人科・さらにはリハビリテーション科・人間ドックまで、地域の方が安心して生活できるよう幅広い診療科目を設けています。MRIなどの診察機器を備え、適切な診断を基に必要に応じ専門病院へ紹介すると共に、近隣の診療所、開業医とも連携し、地域の医療ニーズに応えています。

長浜赤十字病院は、5疾病（がん診療、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、精神科疾患）全てと、へき地医療を除く4事業（救急、災害、小児、周産期医療）に、これからも全力を尽くして参ります。