内科
内科は、循環器・消化器・呼吸器・泌尿器・血液・内分泌・神経など広範な内臓各器官の疾病を、外科的手術によらず治療する医学の一分科です。実際には、発熱・悪寒など体調がすぐれない場合に受診し、特に、息がしにくい・咳が出るなどは呼吸器科、動悸がするときは循環器科、胃腸の調子がすぐれないときは消化器科などと考えられますが、素人の患者さんにはわかりませんので、総合病院などでは担当者に症状を伝え、どの科が適当かを判断してもらいます。
脳神経内科
脳神経内科では神経系(大脳・小脳・脊髄・末梢神経・筋肉)の炎症、変性、腫瘍、血管障害、代謝・ホルモン等の異常による病気をみます。
症状は多岐にわたり、頭痛や四肢にあらわれる色々な痛み、手足や体全体のしびれ、こわばり、ひやひや、ほてり、むくみ感、めまい、ふらつきで歩行がぎこちない、動作時(書字や食事の時)のふるえ。目の乾燥感や見えづらい、ピントが合わない、瞼がピクツク、目が閉じない、瞼が下がる。のどの乾き、飲み込みにくい(むせる・鼻に入る)、噛みにくい、味覚異常や異常触覚、温度の感覚が分からない。しゃべりにくい(途切れ途切れにしゃべる、速くしゃべれない、大声で話せない、言葉が分かりにくい、すぐくたびれる、鼻声になるなど)、言葉は出るが円滑につながらない失語症、物忘れなどで日常生活に不便がある(痴呆症状)
病気としては、
脳卒中(
脳梗塞・
脳出血・
脳塞栓)、
脳炎、
てんかん、
脊椎椎間板ヘルニア等による脊髄の障害、
パ-キンソン病、
アルツハイマー病、
脳・脊髄腫瘍の診断、
多発性筋炎、
筋ジストロフィ-症、
多発性神経炎などです。
婦人科
婦人科とは、女性特有の病気全般をあつかう科です。思春期から年輩までの女性を対象としています。
婦人科では、
月経痛や
月経不順、
不正出血、
おりものの異常、
子宮内膜症、
子宮筋腫などを治療します。その他、
避妊相談、
ピル処方(低用量ピル・アフターピル)による生理日変更、
更年期障害、あるいは
中絶手術や
性感染症などにも対応することがあります。
また、
子宮頸がん、
子宮がん、
卵巣がん、
避妊相談(ピルなど)、
性感染症、
骨粗鬆症の治療などを行っています。最近では、子宮脱などの性器脱の手術や
更年期障害に対する
ホルモン補充療法なども行われています。
産婦人科でもこのような症状疾患に対応していますが、
産科もあるため、出産を控える妊婦さんがいらっしゃることから
婦人科のみのクリニックの方が治療を受けやすいことがあります。
乳がん検診や授乳期の乳房のトラブルは、産婦人科でも担当していますが、おっぱい(
乳腺)に関する診断と治療は、一般外科が行っています。
乳腺外科・
乳腺科という乳腺疾患に特化した診療科も増えてきており、おっぱいに何らかの症状がある場合は、一般外科でも乳腺を専門としている医療機関を受診することをお勧めします。